『フェル・アルム刻記』 追補編

§ 一. フェル・アルム創造に至るアリューザ・ガルド史

アズニール暦
元年 イクリーク王朝最後の王 レツィア・イナッシュ、聖剣ガザ・ルイアート所持者となる。
ディトゥア神族の一人“宵闇の公子”レオズス、イナッシュと共に魔界《サビュラヘム》に乗り込む。冥王ザビュールは封印されるが、ガザ・ルイアートの所在は不明となる。
イナッシュ、アズニール家に王座を渡し、隠居する。 アズニール王朝の始まり。イルザーニ地方ラティムを王都とおく。
200年代 不死王研究家ルビス、アル・フェイロス遺跡より古代魔術を発掘する。これを期に古代魔術の研究が進む。
300年代 詠唱だけでなく、空間に魔法陣を書き上げることにより、術の力が増大することが判明。
呪紋《じゅもん》使いと呼ばれる者達が魔導の研究を始める。アズニールの四方に魔導の力を蓄える塔を建設。
400年代 魔導の研究が頂点に達する。
ユクツェルノイレ・セーマ・デイムヴィン、弱冠十九歳にして魔導師の位を手にする。
ウェインディル・ハシュオンがユクツェルノイレの弟子となり、エシアルル唯一の呪紋使いとして頭角を現し、数年を経て魔導師の地位を得る。ウェインディルは『礎《いしずえ》の操者』、『最も聡き呪紋使い』と呼ばれる。
425年 “魔導の暴走”はじまる。
塔から氾濫した、かたち無き力はアリューザ・ガルド各地を襲い、甚大な被害を及ぼす。
ユクツェルノイレら、預幻師クシュンラーナ・クイル・アムオレイを王朝から迎え入れて対策を講じるが、打つ手無し。
428年 宵闇の公子レオズス現れ、太古の“混沌”の力を用いて魔導の暴走をくい止める。
“混沌”に魅入られたレオズス、アズニール王国をはじめとした諸地域に君臨する。
ユクツェルノイレ、ウェインディル、クシュンラーナと、デルネア知り合う。
レオズスを倒す剣を入手するため、ユクツェルノイレとデルネアは、クシュンラーナの幻視をもとに“閉塞されし澱み”という閉じた次元へと赴く。
431年 “名も無き剣”を手に入れたデルネア、アリューザ・ガルドに帰還。しかしユクツェルノイレは行方不明。
デルネア、ウェインディル、クシュンラーナにより、レオズス倒される。
430年代 レオズスへの隷従で弱体化したアズニール王朝、崩壊する。諸侯は独立の構えをみせ、群雄割拠の時代へ突入する。
433年 デルネアら、イルザーニ地方を離れ、カダックザード地方へと移る。
437年 エヴェルク大陸北方の空が、突如光に包まれる。カダックザード地方西部が失われる。

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